世阿弥の謡曲「花筐(はながたみ)」の舞台になった花筐(かきょう)公園の春の祭り。花筐公園は福井県を代表する桜の名所で、お祭り期間中は園内のソメイヨシノ約1000本が見頃を迎える。
園内には第26代継体天皇が即位のため都に上る際、愛する照日の前に形見として残したと言い伝えられる薄墨桜がある。樹齢500~600年の三里山山頂近くにある老桜で、継体天皇が都へ上られたのち、花の色が次第に薄くなっていったため薄墨桜と呼ばれるようになったと伝えられている。
祭りの期間中は夜桜のライトアップや、子ども太鼓、よさこい、写真コンテストなどたくさんの催しが行われる。